2008年11月10日

インデックス運用は継承に意義がある

 長期保有できっと上昇、には最低2世代必要かも?とふと思う。1世代を20〜30年と考えると、運悪くバブルの波に飲み込まれた場合、株式を長期で保有していれば、きっと上昇するとは言い切れないんじゃないかと。Buy&Holdを完璧なものにするには、2世代以上の期間が必要なのでは?

 そう考えれば、なぜインデックス投資が優れているのか謎が解ける。インデックスなら自分が死んだ後、残された子孫に分かりやすいじゃない。個別株投資をしていたら、私みたいに遺書になんて書くか?と悩むハメになる。

 インデックスにドル・コスト平均法で積み立てる運用手法の真の利点は、
運用者が死亡しても、遺族が簡単に運用を引き継ぐことができることにある。

 インデックス運用は、目先の生活が金銭的にバラ色になるものではない。しかし、超長期では株価が必ず上昇する、という過去が繰り返されるなら、何世代にも渡って運用が継承されることで莫大な財産となるだろう。3世代目には確実に富裕層の仲間入りだ。

 日本ではここ数年でようやくインデックス運用の土台が整ったから、現在のインデックス投資家がまず考えるべきは、子孫のための礎を築くことだ。ブログなどを通じて、伝えるべき運用哲学を書き残すことも効果的だろう。

 多くの方はそんなのイヤだ!と嘆くかもしれない。たが、人の命は短い。1世代で達成できることには限界があることを認識しなければならない。

 運用を受け継いでくれる者が存在するなら、まずそのことを素直に喜ぼう。そして、あなたの遺伝子を受け継ぐものが、世界に貢献するための事業を始めよう、と決心したときの資金の基礎を築くことにもなるのだ。あなた自身は生涯雇われの身で、世界に生きた証を残せないかもしれない。でも、あなたの遺した資産がきっかけで、子孫が大きな仕事をするかもしれない。

 子供へ運用を継承するにあたり、以下の2パターンが考えられる。
1.子供の数だけポートフォリオを用意しておく。
2.子供の性格等に合わせて、この子は株式部分、この子は債券部分というように、1つのポートフォリオを分割して継承する。(遺言が必須だ)
 2.の発想は面白く、もし子供が株式ばかりに投資してリスクを背負いすぎなら、遺産となるポートフォリオ債券の割合を高めにしておく、などの使い方も可能。

 ただそれよりも重要なのが、子供への投資教育
 子供が遺産を手にする時期は、住宅ローンに苦しんで時期に重なる可能性が高く、相続と同時に売却、借金返済に充てられる、という残念な事態が起きてしまう。もちろん、子供に感謝はされるだろうけど、インデックス運用の究極の目的は、2世代目後半から3世代目にかけての富裕層への仲間入り、と考える私は不満だ。

 簡単にまとめれば、インデックス運用とは「子を思う親心」だ。これを通じて1世代で億万長者になれたりするものではない。あくまで超長期での収益を目指すものなのに、なぜか人の寿命を忘れている。人は誰しも自分の命だけは永遠であるような錯覚にとらわれてしまうもの。ぜひ、吉田兼好「徒然草」を読んで欲しい。

 ではインデックス運用を選んだ投資家は、どのような心がけであるべきか?
 自分の世代での投資収益は期待せず仕事に励むこと。ただそれだけのこと。投資における一番の失敗とは、市場に気を取られ、仕事等に影響が出てしまい、結局は投資で大損、しかも仕事も中途半端で自らの稼ぐ力も伸びないことにある。

 インデックス運用の最大のメリットは、運用をしていることを忘れられること。子供のために積み立てていくだけ、経済や投資に関する本を読んで学ぶ必要もない。余暇は自分自身の稼ぐ力を伸ばすために使うべし!

 また、インデックス投資家のもっとも危険な間違えは、投資・経済の世界の面白さや奥の深さにはまって、熱中してしまうこと。それはあなたの仕事に関係がある分野なのだろうか?
 人生で一番儲かるものは、あなた自身! これを絶対に忘れちゃダメ。
 それにはやはり、子供へ引き継ぐことを前提に運用をするのが一番だろう。

posted by まろ at 20:07| 資産運用 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする